火の国の守り神

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すると男は立ち止まり踵を返した。 男「いっそのこと闘うか。それはそれで楽しそうだしな」 舌で唇を舐め、口端を吊り上げた。 ダンとアンが新たに加わり、男を追っていた。 それから数十分後。 さっきまではひたすら同じ景色だが、今回は違った。 横に二人分ほどしかなかった幅が、何十人並んでも足りないくらいの空間が広がっていたのだ。 円形に拓けた場所である。 そこに見知らぬ男が立っていた。 祐輔「あれは誰だ?」 指を差して言った。 ダン「兵士ではないようだな」 男は鎧を纏ってはいなかった。 燃えるような赤髪と茶色の瞳の男だ。 アラン「となると、俺達が追いかけていた男だな」 そう結論づけた。 兵士でなくてこの洞窟にいるということは、そういうことになる。 こんな所にまず一般人は立ち寄らないのだ。
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