―悪魔―

6/10
前へ
/18ページ
次へ
『お母さんが帰ってきた!』 私は小走りで玄関へと向かう。 しかし、そこに居たのは、真っ青な顔をした母親と…………… 一人の中年男性だった。 「お母さんその人……誰?」 母親の代わりにその中年男性が口を開いた。 「今日から瞳ちゃんのお父さんになるんだよー。正彦って言うの♪よろしくね♪」 ニタニタしながら言うその“正彦”という男は、とても気味が悪く、瞳は身震いした。 「なぁ…もうこの子やっちゃっていいのか?」 母親に正彦が聞いた。
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

60人が本棚に入れています
本棚に追加