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御聖堂について電気を付けるお姉様
こうしてお姉様と二人で御聖堂に来るのもこれで最後なんだよね
お姉様がお祈りしてる姿、すごく素敵だった
お姉様が座るのを見て私はその隣に座る
「優姫、もうちょっとこっち」
私が座った所でも十分近いと思うんだけどな
でもまぁお姉様が来てって言ってるんだから近くに寄ろう
身体が接するか接しないか、って所まで寄ってみる
「もっとよ」
「もっと、ってお姉様、これ以上は……」
無理です、って言おうとした時お姉様は私を抱き寄せる
う、うわ、思いっきり接しちゃってる
神聖な場所なのに
「最後の夜くらい、優姫のぬくもりを感じたいじゃない……」
お姉様の声は震えてる
最初は『私が寂しがってたら――』なんて言ってたけど寂しいものは寂しいよね
逆に今までたえてたのがすごいと思う
「そうですね
私もお姉様のぬくもりを感じていたいです」
そうだよ、私が寂しがってた時お姉様がそうしてくれたように
お姉様が寂しがってる時は目一杯甘えさせてあげよう
それが恋人、だよね
信じ合って支え合って愛し合う
それは恋人として理想の形
だから、私とお姉様は、そうありたいって思う
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