番外編:a graduation ceremony

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お姉様は座り直して背筋を伸ばす 何か考えがあるのか少し不自然に感じる 「そ、その代わりと言ってはなんだけど 膝枕、してあげるわ」 ひ、膝枕……!? ――いや、だからどうって言うことはないけど だって膝枕なんて前にいくらでもしたこともされたこともあるし 「膝枕、ですか?」 「えぇ、私の膝に飛び込んでいらっしゃい」 膝には飛び込むものなのかな 胸に飛び込むならまだ分かるけど まぁ、あのままにして無視するのもどうかと思うし膝枕されてあげてもいいかな……? ――嘘です 本当はすごく膝枕されたかった 何回されようとこの気持ちは変わらないよ 膝枕された時のあのお姉様のいい匂いとか…… 「お姉様!!」 もうとにかく気持ちいいんだよね 本当に何回されても飽きないくらい 「そんなに急がなくても私は逃げないわよ もう優姫ったら可愛いんだから」 そう私の頭をなでてくれるお姉様 気持ちよくてすごく安心する なんだか安心してこのまま寝ちゃいそう でも流石にこのまま寝るのは迷惑だよね それにまだ起きてお姉様とお話していたい ――でもこのまま寝ちゃいたい、かも……
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