番外編:a graduation ceremony

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「こういうこと、って お姉様の胸触ったの初めてじゃないですよ?」 以前何回も触ってる というよりお姉様から触れって言われた 「胸を触ることじゃなくて寝込みを襲うこと、よ」 その口振りだとお姉様は私の寝込みを襲ったことがあるみたいだよね 私はそんなことなかったとは思うんだけど お姉様はそんな私を見て微笑む ――というより笑う 「気付いてなかったの? 私が触ると決まって『お姉様ぁ』って言ってたけど」 ……道理でお姉様と寝た時は変な夢見るわけだよ 私本当はド変態なんじゃないかって悩んでたのに…… お姉様の所為だったんだね 「じゃ、じゃあお姉様は寝込みを襲われたかったんですか?」 「勿論よ」 ……このお姉様のエロエロをどうすればいいんでしょうか いっそのこと『エロ姉様』とでも呼んであげようか ――いや、でもやっぱりそれはやめておこう きっとそう呼んだらお姉様は 『じゃあ優姫はエロ姫ね』 なんて言うに決まってる お互いをエロエロ呼びあうのは抵抗が、ね 呼び方を変えてもどうにもならないだろうし
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