番外編:a graduation ceremony

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「ま、寝るのが早かったから早く起きちゃうのも仕方ないわね」 確かに、私の記憶が正しければ寝たのって晩御飯が終わって一時間も経ってない時だもん いつもは晩御飯が終わって、お風呂に入って、紅茶とか飲みながら奏ちゃんとお話して寝る、だからいつもより大分早いんだよね 早く目が覚めちゃったのも当然といえば当然、か 「その、お姉様はあの後いつ頃寝たんですか?」 私が寝た時は多分お姉様はまだ起きてたよね 「時間は分からないけど結構な間、優姫の頬をつんってしたり胸をつんってしたりしてたわ」 つまり私をいじってた、と 私よく起きなかったな…… 私寝付きはいい方なのかな 「ね、優姫 お風呂入らない?」 「い、今からですか?」 確かにお風呂に入ってないから入りたいな、とは思ってたけど でも今から入る、ってどこのお風呂に…… 「結衣さんは寝てるから私の部屋のお風呂に入れるわ」 ……それもそうか 結衣お姉様も寝てるよね もう2時だもんね 奏ちゃんだって寝てるよ 「で、でも音でバレません?」 「優姫は知らないんだったかしら? 結衣さんは寝たら地震が来ても、起きないの だからちょっとくらいうるさくしても平気」 つまりほぼ何があっても起きない、と 確かに地震が来ても起きないんじゃ少しくらいうるさくしても…… ――ってなんでうるさくする前提!? 私はお風呂でえっちする、とかじゃなくて普通に水の音とかの意味で聞いたのに 私の思考さえも操るとは、お姉様流石としか言いようがないよ……
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