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「ごめんなさい!
すんません、怪我してない!?」
呆然と廊下に転がった野球ボールを見つめていると、
見上げなきゃ顔が視界に入らないくらい、大きな男子が眉毛を八の字にしながらあたしのとこへ駆け寄ってきた。
「あ、はい…」
間抜けな声しが出せないあたしに、
「よかったぁ!!
あ、て、本当にごめんね?
怪我してなくてよかった!俺野球は苦手だからさ、よくわかんないとこにボール飛んじゃうんだよね?」
その男子は頭をかきながらマシンガンのように大きな声で話を続ける。
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