出会い

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やっと駅に着いた時には汗だくで、今日の授業なんてとてもじゃないけれど、受けられる状態ではなかった。 「あ~ぁ、着替え持ってくればよかったぜ…はぁ…やれやれ」 愚痴ばかりで嫌気がさしてきたときに、不意に後ろから押された。 「よっ!また暑さにやられてんのか?相変わらずだらしねぇなぁ、大河は!!」 「んだよ…朝から暑いのに元気だけはあるんだな…うらやましいよ、お前は!」 今声をかけてきて、この暑いのに馬鹿みたいに元気なのが、親友の海斗だ。 高校からずっと付き纏われてると言っても過言ではないが、とりあえずこいつのおかげでいろいろと助かっている。
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