希望宅配人

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「奈々子…つらかったね」 「‥‥‥今も‥‥まだつらい」 あの日からまだ数日しか経っていない。私のキズはまだ疼いている。 「奈々子の希望は何?もう決めてるの?」 「私…先輩にも言ったけど見返してやりたいの!!」 「‥‥‥やっぱり奈々子だぁ。そうだよ。相手が思わず後悔するくらい、見返してやらなくちゃ。私にも出来ることがあったら協力するからね」 「ありがとう。持つべきは頼りになる親友だね。とりあえずはホームページ覗いて見ますか?」 「だね。どんなとこだろうね『希望宅配人』って」 私たちはホームページへとアクセスした。パンドラの箱を開けるような気持ちで…… 普段より時間が長く感じられた。 読み込む音を響かせながら…
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