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「えっと……、僕何も持ってないよ」
「んなー!?そんなはずあるか、イリアが言ってたぞー。『ルカがお菓子たくさん持ってた』って」
「イリアが……?」
こういうことだろうか。
お腹を空かせたコーダが寝ていたイリアに食べ物をせがんだ。厄介払いのために、彼女は違う部屋(僕らの部屋)へコーダを指し向けたんだろう。
………だからって名指しで僕が持ってるだなんて言ってほしくなかったなあ……。おかげでこんな時間に起こされちゃったんだもの。
でも咄嗟に僕の名前を言ってくれた事自体は、嬉しいかも………。
「ナニにやけてるんだー、ルカ」
「!!……な、なんでもないよ。取りあえず、今日はもう寝よ?明日たくさん食べればいいじゃない」
「そーなー、やはりコーダは眠い。寝…るぞ……しか…し…」
ポテッ
「ホントに寝ちゃった…」
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