海月

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外は思いのほか涼しかった。   「うーん、風が気持ちいいー」 「ホンマやねー」 「うん、ほんマっ……!!?」 こ…この沈黙はなんだろう……? 「フヌッ いーリアクションやで兄ちゃん。でもま、落ち着きぃや」   「エ、エル?」 ピンク色の髪、小柄な体、そしてその聞き慣れた声と口調。声の主エルマーナは木造のベンチに腰掛けて、笑みをうかべて僕を見上げていた。
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