壊された、日々

2/9
前へ
/9ページ
次へ
4月7日。 桜が咲いている中歩く、神楽はこれから訪れるであろう出会いにワクワクしていた。 しかも、今年は最高学年である、6年生。 修学旅行がある。 それが今から楽しみでしかたなかった。 あの角を曲がれば、銀魂小学校に着く。 玄関にクラス替えの紙が貼ってあるはずだ。 早くその紙を見たい。 そう思っていると、いつの間にか小学校に着いていた。 小学校の門をくぐり抜け、玄関まで早足で歩く。 玄関には、児童が溢れかえっていた。 クラス替えの紙が良く見て取れない…そう思いながら、必死で探していると、漸く自分の名前を見つけた。 「あったアル!! えっと、6-3組アルな!!」 その後、6-3のメンバーをざっと見ていく。 (姉御、九ちゃん、さっちゃん、新八と一緒アル!!) 友達の名前を見て、嬉しく思いながら自分の名前の上を見る。 そこには、 『沖田総悟』 …とあった。 こいつを全く知らなかったわたしは、全然気にしていなかった。 …このとき、まさかこいつがわたしの運命の人になるなんて、想像もしていなかった-
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

125人が本棚に入れています
本棚に追加