壊された、日々

6/9
前へ
/9ページ
次へ
「チャイナァー。」 あれから、沖田にはチャイナと呼ばれるようになった。 この前、どうしてチャイナと呼ぶのか、と聞いたところ、 「だって、アルアル口調だから。」 なんていう、ふざけた回答が帰ってきて、そのときはキレて喧嘩になり、教室を半壊してしまったのを覚えている。 最初は、チャイナと呼ばれることにキレていたが、最近は呼ばれることに慣れた。 だから、キレて呼び方ごとき教室を半壊させたりはしなくなったのだが、コイツはいつもわたしのかんに触ることを言う。 例えば、 「お前って、胸ぺったんこだよねィ…。」 とか、 「うわっ、テスト50点? 案外頭悪いんだなァ。」 とか。 …そんなことを言ってくるから、わたしと沖田はいつも喧嘩になり、騒ぎすぎて廊下に立たされる。 …そう。 今、丁度廊下に立たされてる最中なのだ。 「おい。チャイナ。」 再び沖田に話かけられ、ハッとしていると、いつのまに移動したのか、沖田が窓の前で、外の景色を見ていた。。 沖田は、手招きをして、こっちへ来い。 といっているようだった。
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

125人が本棚に入れています
本棚に追加