夢の始まり

儚き野望

だがそんな神林に対して主戦の高橋はこう語る。「まぁ、競馬に絶対はないと言う事ですね。白い悪魔が黒い天使にねじ伏せられたって感じでした。でも力負けとは思いません。」二人とも負けず嫌いだ。太郎はと言うとダービー後、中本のはからいで盛大なパーティーが開かれた。その後は毎日のように記者達に囲まれ取材を受ける。デビュー当時の７年前を思い出す光景だ。