一橋太郎

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太郎は騎手なって7年間お世話になっている人物がいる。調教師の狭間 信次である。狭間は騎手時代、太郎の父玄太と共に時代を風靡した名騎手であった。幼い頃に父を亡くした太郎は狭間を実の父のように慕っている。 狭間は厳しくて固い性格で、狭間の厩舎からは、朝から晩まで怒鳴り声が絶えない。 太郎がデビューしたて頃、調教に乗っていて指示通りにできなかったりすると、口癖のように狭間から、「調教も、まともに乗られん騎手なんかいらん!お前みたいなんは辞めちまえ!」
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