一橋太郎

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最初の頃は本当に辞めようかと思った。と言うのは、狭間に言われたのもあるが、それ以上に父の名前が重荷に感じたからだ。 太郎が騎手になった時、競馬界は盛り上がり、新聞には、「一橋玄太2世騎手デビュー」と大きく取り上げたりもしたが現実は虚しく、太郎は同期の六人のジョッキーで一番勝つのが遅く、一生勝てないんじゃないかと思われる程だった。他にも人気を背負うと必ずこない。しかも未だに重賞未勝利。
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