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コートの中はボールを打つ音と活気のある声が響く
真田「赤也なんだ今のは!たるんどる!!お前は素人か!」
普段ならイラつく言葉にさえ今は素直に謝れる
赤也「すみませんっ!!」
早く早く…部活が終われと時計を何度も見る
"全員集合!!"
この声で部活が終わったと実感し、ダッシュで部室へ行き、速攻で着替え部室を出る
慌ただしく走ってたどり着いた場所は市内にある大学病院
入口の自動ドアを手で開けて院内を全力で走る
看護婦さんに"院内は走らない!"って言われたような気がするが気にしない
着いた場所は1つの個室
流れる汗を適当に拭き緊張なのか、それとも走ったことが理由なのか…よく分からないドキドキが全身に響く
赤也「失礼しまーす…」
柄にもなくおずおずとドアを開ければ優しい瞳がこちらを向いている
幸村「いらっしゃい。赤也…^^」
赤也「幸村部長!」
良かった…。今日も元気だ
何を話そうか…本当にくだらないことでいい。現国の吉田先生のズボンのチャックが全開だったとか、仁王先輩が転んだとか…
大好きなこの人と笑えるならどんな話でもいい
いつか一緒に笑う場所がこの病室からみんなが待つ立海のテニスコートになることを願い俺は話しだす。
赤也「聞いて下さい、部長!今日、仁王先輩が…」
*あなたと笑う場所はテニスコート
(それが100年先のことでも)
(俺は諦めない)
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