[序章]

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人類滅亡の危機 この危機を回避すべく一人の人物が行動を起こす 時の国連事務総長 パーキン・アーライルである 彼は国連議会を緊急召集 更にアメリカ・EU・中国の代表による会談の場を作ると各代表に打診する アメリカ大統領 アーノルド・ブライアン EU議長 フリップ・スレイ 中国首相 恩華明 パーキンの決死の働きによりこの三人は同じテーブルに座る事を了承し 国連議会 完全公開の場で会談が開かれる事になる 世界中の人々がこの会談を食い入るように見守った 当然国連軍による武力行使も一時凍結される 会談は互いの主張を譲らず二日間に及ぶ もはや決裂かと思われた 三日目、パーキンは世界を驚嘆させる一手を打つ。 『地球に生まれし人間はその命を平等に営む権利がある』 この言葉を世界に発すると 世界規模の統一政府 『地球連合政府』案を提示する これは核兵器の応酬による世界の滅亡の危機に恐怖していた人々に歓喜をもって受け入れられ 三人の代表もこの案に賛同。 事件の収拾を国連議会に委ねる 『ジュネーブの奇跡』 と呼ばれるこの一件が 人類史上初の政治的統一形態を生み出す第一歩となり 国連を母体として 西暦2216年 『地球連合政府』が樹立 初代大統領にパーキン・アーライルが就任し 『連合の父』と呼ばれた
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