[序章]

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西暦2502年 人類は太陽系開発の途上であったが生活圏は火星に留まっていた しかし人類に転機が訪れる 当時の宇宙物理学の権威 リー・ファオ教授が 宇宙空間に必ず存在する粒子物質を発見 更に一定の加速値を越えるとエネルギーを発する特性を発見した リー教授はこの粒子を遥か昔に相対性理論などから物理学から切り放された エーテルとし 新たなエーテル物理学を理論構築する そしてエーテルをエネルギーとする宇宙空間においての永久機関、エーテル機関が開発される 西暦2537年 エーテル機関を動力とする宇宙船第一号が完成 テスト航海で光速の51%の速度を記録。 機関の改良と実用化を重ね 西暦2560年 光速の97%の速度を誇る 亜光速探査船 『ヘリオス』は人類初の 太陽系脱出を果たし 未知なる宇宙へと飛び出した ヘリオス型宇宙船は量産され太陽系外探査時代が到来 西暦2597年 人類は遂にシリウス星系に移住可能な地球型惑星を二つ テラフォーミングにより移住可能な惑星を三つ発見に至る この調査を担当した 『ヘリオスⅧ』船長 ボブ・グラインは 『人類最大の宝を発見した船長』 として歴史に名を残す事になる それまで月面・火星と 擬似的な自然の中で暮らしていた人々は自分の子供や子孫に本物の大地を与えたい一心で新天地に希望を求めた。 シリウス星系は移住ラッシュとなりシリウス星系1番惑星は首都星、そして第二の地球『テラⅡ』と命名され シリウス星系は第二の太陽系と呼ばれるほどの繁栄をむかえる事になる
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