誘惑

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やはり和也の言う通り、始発まではここにいるしかない。 仕方なしに目を閉じてはみるものの、身体中が隣にいる和也を意識してしまって、眠る事が出来ない。 小さく溜め息をつくと、和也が寝返りをうってこちらを向いた。 「…寝れないの?」 和也が腕を回して、遥の額に触れる。 「汗かいてんじゃん…暑いんじゃないの?」 遥がギュッと身を強張らせた。 「そんなに緊張するなって。嫌がる事はしないって言っただろ…」
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