誘惑

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遥はジッと息を潜めていた。 緊張と興奮が交互に襲ってくる。 これ以上は何もされたくないという思いと、このまま何もなく朝を迎えてしまうのかという思い。 二つの感情が遥の心を絶え間無く揺らしていた。 もし、和也が一気に遥を抱こうとしたら、間違いなく抵抗しただろう。 しかし和也は強引にはしてこなかった。 その柔らかい態度が、逆に遥の心を激しく揺さぶっているのだ。
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