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カウル「だからね、リクトに乗って行ったら楽じゃないかなぁ☆」
ウォッカ「だけど、もしかしたら危険かもしれないだよ?そんな所に、僕リクトを連れて行きたくないよ…」
キルス「ウォッカ、気持ちは解るが…」
ウォッカの気持ちは解る。
だがコレ以外に方法がないのが現状だった。
その時、リクトがしゃべった。
リクト『ウォッカさん。大丈夫ですよ。私は平気ですから。』
カウル「リクトなら大丈夫だよ✨道案内も出来るしねぇ。」
ウォッカ「う…うん…」
キルス「…」
カウル「心配なら、アイテムは、持って来てあるから、武器と一緒にリクトに積んで行きなよ。」
ウォッカ「分かった。すぐ準備するね。キルスはご飯食べておいていて、いいよ。」
キルス「剣、準備宜しくな」
ウォッカ「それ位は自分で準備してっ💦」
キルス「何か、文句でも?」
ウォッカ「はぁい。しとくね💦」
パタパタ…
キルス「…」
キルスはウォッカを朝食を取りつつ見ていた。
カウルが椅子に座り、言った。
カウル「…変化無いみたいだね。」
キルス「…あってたまるか。俺は、アイツを喪いたくない。だから、アイツを守って来たんだ… 狐族を追いかけて、絶対に…狐族を殺す。 たとえ…俺が死んだとしても…」
カウル「…無理は駄目だよ。ウォッカ君より、君の方が、脆くなってきてるんだから。」
キルス「…うるせぇ 馬鹿丑」
カウル「うわぁ~☆ひどぉい」
キルス「ウザっ! 」
その時、ウォッカが呼んだ。
ウォッカ「準備、出来たよ~」
キルス「行くか」
ウォッカ「その前に、きちんと片付けしといてよー」
キルス「面倒」
ウォッカ「キルスゥ~💦」
カウル「片付けとくから、早く行っておいでよ。帰って来たら、ウォッカ君にプレゼントあるからね~☆」
ウォッカ「うんッ! ありがとうッ!」
キルス「皿割るなよ。割ったら、二十倍返しで金、払ってもらうから✨」
カウル「えー☆びた一文、払わないよ~☆」
リクトが言う。
リクト『早く行きましょう!未族と午族の皆が心配です…」
ウォッカ「分かった!」
キルス「ょっと」
2人は、リクトに跨り、前がキルス、後ろがウォッカで乗り、リクトがいいですか?と言うと頷いた。
そして、奔りだす。
カウルはその様子を、黙ったまま、見送った。
カウル「…悪い事が起きませんように…」
ただ。
そう、祈りながら…
第一章 END
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