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その瞬間力が抜け、足がくずれた。
Z校の皆は…泣いて…そして歓喜の心で満たされ、とても喜んでいる。
「あ…あぁ……!」
レンの顔は今にも泣きそうだった。
いや…レンだけでない。
ベルもトモもサトシもリョウも…L校バスケ部全員が複雑な表情を浮かべていた。
…オレのせいだ…あんな…目眩ぐらいでッッ…
「うっ!!」
突然また頭が割れるような痛みが響いた。
…さっきの…続き?
二年前の記憶が…
なんで今頃…
「…………!!」
レンが失った記憶が蘇ったのだ。
レンは目を見開き、とても小さな低い声で呟いた。
「そうか…アイツが…!!!」
レンは『アイツ』の方を見た。
「アイツがオレを…!」
レンを記憶喪失にさせた相手…それは
亀山 キヨハル
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