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(アイツがっ…オレを…!!そうか…だからあの時!)
レンは試合前、体育館でのキヨハルとの言葉を思い出した。
《邪魔だ。》
《せいぜい最強チームの名に恥じないようがんばれよククッ…》
(亀山は知ってて…ぶつかってあの言葉を言って…試合を邪魔するために…!!)
亀山がニヤリと笑っている。その目はとてもいやらしい目をしていた。
(―――!あのヤロォォッッ!!!)
レンはキヨハルの元へ駆け寄ろうとした。
しかし、試合に負けたショックで今のレンには悲しみしかなく、喧嘩する気力など出てこない。
(チクショウ…チクショウ!!)
レンの目には涙が溢れていた。噛み締めた歯はギリギリと音を鳴らした。
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