ココロの中・記憶

3/3
前へ
/446ページ
次へ
(アイツがっ…オレを…!!そうか…だからあの時!) レンは試合前、体育館でのキヨハルとの言葉を思い出した。 《邪魔だ。》 《せいぜい最強チームの名に恥じないようがんばれよククッ…》 (亀山は知ってて…ぶつかってあの言葉を言って…試合を邪魔するために…!!) 亀山がニヤリと笑っている。その目はとてもいやらしい目をしていた。 (―――!あのヤロォォッッ!!!) レンはキヨハルの元へ駆け寄ろうとした。 しかし、試合に負けたショックで今のレンには悲しみしかなく、喧嘩する気力など出てこない。 (チクショウ…チクショウ!!) レンの目には涙が溢れていた。噛み締めた歯はギリギリと音を鳴らした。
/446ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1204人が本棚に入れています
本棚に追加