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「な…」
レンの頭は真っ白だった。
一瞬、何が起こったのかわからなかった。
レンは思わずリョウに叫んだ。
「なにすんだよリョウ!!!オレはっ…!!!」
レンはハッと気付いた。
リョウが…
泣いていた。
「…もういい…オレ…帰る。」
―ダッ―
「「リョウッ!」」
ベルとトモとサトシが叫んだ。三人がリョウの後を追いかけた。
この場にいるのはレンだけとなった。
「なんでだよ…?リョウ…」
レンはわからなかった。
なぜリョウが自分を殴ったのか、なぜ泣いていたのか……レンには全く理解できなかった。
(オレはただ…みんなを元気づけたかったんだ…。また…楽しくバスケをするために…。みんなにはいつも笑顔でいてほしい…)
ただそれだけのためだったんだ…
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