負けたら終わり

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―――― ――――― ――――――― リョウは暗い闇の中にいた。 「ここは…夢の中?ハハッ…初めてだなこんなの…真っ暗だ。」 【なあ…お前…こっち向けよ。】 「誰…?」 リョウは声がするほうに向いた。 そこには自分自身、リョウがいた。 「なっ!誰だよ!?お前っ!?」 【ひでーなぁ…同じ自分なのにさ。】 「お…オレなのか?」 【んー半分正解かな?オレはもうひとりのあんたさ。】 「どういうことだよ?」 もう一人の『オレ』はオレに近付いた。 【あんたさ…なかなか感情を口にださねーし顔にも表れねーじゃん?サキの時は違うけど…お前は感情を押し込んでる。 つまりオレはお前が口にださなかった感情から生まれた。】 「ケッ、SFかよ。」 【だよなーオレもビックリ。】 「なんだこいつ!?」
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