オレ達は…

3/8
前へ
/446ページ
次へ
――――― ――――――― 「ったく、今日の試合だるかったよなぁ~。オレ、S校としたかったな~。」 「ほ~んと、マジでだるかった。アレでよく決勝までこれたよなぁ!」 二人の男の子が、話し合っていた。 その一人がふと止まった。 「なぁ、レン…なんでC校なんかにタダで94点もあげたんだよ?試合始まる前にいきなり“第一,二クォーターは何も仕掛けるな。とにかくジッとしてろ”なんて言ってさ!」 「そーだよ!普通にプレーしてたらオレ達楽勝でッ!!」 レン―『宮本レン』が答えた。 「それがつまんねーからだよ。楽勝勝ちって案外おもしろくねーんだぜ。点あげた方がおもしろくなるし……それにお前らだって」 レンが二人の方を振り向き、笑顔で言った。 「追い詰められて実力発揮するほうが…すっげーおもしろくね?バスケはたのしまないと!」 すると… 「…まぁ…そうだけど…ブツブツ…」 ベル―『青山ベル』が少し不満げに呟く。 「つーかベルもトモもいちいち文句言うな!」 「だってッ……わかったよ。」 トモ―『坂本トモ』が言った。 「サトシもリョウもなんかいってやれよ!こいつら文句ばっか!」
/446ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1204人が本棚に入れています
本棚に追加