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「ったく、今日の試合だるかったよなぁ~。オレ、S校としたかったな~。」
「ほ~んと、マジでだるかった。アレでよく決勝までこれたよなぁ!」
二人の男の子が、話し合っていた。
その一人がふと止まった。
「なぁ、レン…なんでC校なんかにタダで94点もあげたんだよ?試合始まる前にいきなり“第一,二クォーターは何も仕掛けるな。とにかくジッとしてろ”なんて言ってさ!」
「そーだよ!普通にプレーしてたらオレ達楽勝でッ!!」
レン―『宮本レン』が答えた。
「それがつまんねーからだよ。楽勝勝ちって案外おもしろくねーんだぜ。点あげた方がおもしろくなるし……それにお前らだって」
レンが二人の方を振り向き、笑顔で言った。
「追い詰められて実力発揮するほうが…すっげーおもしろくね?バスケはたのしまないと!」
すると…
「…まぁ…そうだけど…ブツブツ…」
ベル―『青山ベル』が少し不満げに呟く。
「つーかベルもトモもいちいち文句言うな!」
「だってッ……わかったよ。」
トモ―『坂本トモ』が言った。
「サトシもリョウもなんかいってやれよ!こいつら文句ばっか!」
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