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中央市街オルベール ギルドマスター室
銀神は依頼を終え、ギルド内の廊下を1人足早にマスター室に向かっていた。
部屋の前にたどり着き、部屋に入るためなノックしてみるが返事はなかった。
銀神「またか…」
ドアを開け、部屋に入るとマスターにふさわしい立派で大きな机に突っ伏し寝ている長い黒髪の女がいた、もちろんマリアだ・・・
銀神「‘母さん’起きろっ!」
銀神、いや‘ルーセント’は呆れてため息をつきながら、魔力で表面をキンキン冷やした手でマリアの首を掴んだ。
マリア「ふわぁぁぁん!!!冷たい!冷たい!てか痛いっ!!もう起きてるから!ちょっと寝てただけだからぁぁ~!」
ルー「仕事終わらせてからにしてくれ!!いつも俺がやる羽目になってるじゃないかっ!!」
マリアの首から手を離すと、ルーセントは仮面とフードを外しマリアの座る机の前に椅子を持ってきて腰掛ける。
あれから6年が経ち彼は成長した。
身長は180まで伸び体格もよくなり顔立ちもすっかり大人びた。髪は相変わらず銀髪のショートウルフである。
そして左の薬指には小さく光る銀の指輪。
彼は今、Xランク『霊氷の銀神』として活動し、市民派として王をサポートするぐらいの地位を得ていた。
貴族派から王が政治の中心になるように影響力のある2つ名持ちとして貴族派を抑える役割を担っている。
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