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「グルゥゥゥアァァ」
不気味なうめき声とともに現れたのは、二足歩行している狼のような化け物だった。
2メートルほどの巨体に太い腕の先には大きくするどい爪をもっている。
化け物はジーウルフと呼ばれる魔物という存在でこの世界では非常に危険度も高いとされていたが、少年はまだそのことも知らない。
ただ、この状況が小さな自分に危険なのは理解した。
「なんなの、何がなんだかわかんないのに、これって・・・・。」
少年は自分の不運さに落胆する。
そのとき、魔物は襲い掛かってきた、爪を少年に振るった。危機的状況で死ぬ直前とも言える。
しかし、そんななかで少年は不思議な感覚を感じていた。
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