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ヒュゥ
無造作に
あけられた窓から風がはいる
そっと木の葉の舞う
空をみつめながら涙は呟いた
「月華。私がしてやれる事はないのか?」
とても小さな声で
月華には聴こえなかった。
月「涙?何か言った?」
フッ
涙は儚く笑い
涙「いや?それよりも呼ばれていたんじゃないか?」
.......
月「あぁぁぁぁ!お説教!」
フッ
今度は柔らかく笑い
涙「お説教ではないとおもうがな。」
月「行ってくる!」
ダダダダダダ
.....
涙「いやぁ。私も呼ばれてるだがな。
まぁいぃか...。」
:月華らしくて
フッ
そう愛しそうに笑い
涙は月華の後をおった。
そんな二人とは
裏腹に外の風は
荒々しさを
ますばかりだった。
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