記憶の無き男の行方……。

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未だになす術なく避け続けている私は、半ば疲れ始めていた。 ?「ああーもうっ!じれったいわね!声符[梟の夜鳴声]!」 羽を持つ少女はカードみたいな物を掲げて叫んだ。 「!!?」 さっきの弾の形状が変わり、少し尖った弾が少女の周りに展開されて、私の方に孤をえがきながら交差するように襲い掛かってきた。 「これは、避けれない……かも…。」 流石に厳しくなってきたので避けながら逃げる。 ドゴォォン ドガァァン 「うおぉ!危なっ!」 不味い…このまま打つ手が無いままだと最後には弾に当たってしまう。 何か打つ手は……。 あ、そういえば私、武器持ってたんだった…。 刀は……抜けない…。何で…? しょうがない、持ってた木刀で何とかするしかない……。 そして辺りを見ると、小さい球位の石が少なからずあった。 これだ! 「これで何とかなるかもしれないですね。」
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