記憶の無き男の行方……。

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「あんた、獣道から来たのかい?」 獣道?ああさっきの一本道か。それにしても何でわかったんだろう、通り道からしてきづいたのかなぁ? 「そうですけど……。それがなにか?」 「よく生きてたねぇ~。獣道は見通しの悪くて妖怪に襲われるからな、あんさんも気をつけた方がいい。 まぁ人間の里は他の場所より比較的安全だからな。」 そんな危険な道だったんだ……。 そして此処は人間の里と言うらしい。 「わざわざありがとうございます。 そういえば、その獣道は何処に続いているんですか?」 「すまんな、その事に関しては俺もよく分からないんだ。」 分からない……か。 「そうですか、それはしょうがないです、情報ありがとうございました。」 「あんさんも達者でな。」 獣道について教えてもらった後、少し買い物をして店を後にした。 「さて、これからどうしましょう。」 考えることに夢中になっていると……人間の里を出て森の入り口付近にいた。
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