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-その夜-
エ「お爺様、私日本に感動しましたわ。」
爺「どうしたんじゃ急に?」
エ「今日買ったおでん缶と言うものに環境にやさしい食べられるストローが入っていたのですわ。」
エ「私は食べなかったのですけれど、お友達がとても美味しそうに食べていましたの。」
エ「ゴミを出さないで済む上に、美味しいものを作るだなんて日本の科学力のレベルの高さを思い知らされましたわ。」
爺「エレンよ、それはもしかしてこれではなかったかね?」
エ「ええ!それでしたわ!えーと名前は確かち…ち…乳首?」
爺「竹輪じゃよ。これはな、魚の擂り身を焼いて作るおでんや寿司の具なんじゃよ。」
エ「ス…ストローじゃないんですの!?じゃあこの穴は一体…?」
爺「これは焼くときに棒に巻き付けて作るからできる物なんじゃ、汁を吸うためのものではないんじゃよ。」
エ「そうでしたの…。そうとは知らずに私ったらなんてお行儀の悪い事を…。」
爺「はっはっは!なぁーに間違いは誰にでもあることじゃよ、気にすることじゃないわい。」
爺「さぁもう少しで飯が炊ける。竹輪に胡瓜を刺して食べるぞい。」
エ「まぁ!そんな食べ方まであるんですの?竹輪って奥が深いんですのね…。」
千堂家の食卓は今日も平和だった…。
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