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「…じゃ、私は帰るね。また何かあったら連絡して?じゃ、またねっ」
掌をひらひらとさせながら、笑顔で病室を後にするリナ。
リナが出て行った後の扉を眺めながら…俺は呟く。
「……オマエは昔からそうだよ……嘘をつくと、決まって左の口端だけがあがる癖があったよな……」
両手で顔を覆い、ボソリと呟く。
「……無理しやがって……バカ野郎……!」
――そして、病室を出たリナは…
誰もいない廊下で1人、涙を流していた。
なんとか今まで我慢してきたが…1人になって感情が押し寄せてくる。
涙が…止まらなかった。
「……もう少し……もう少し早く私に…私に勇気があれば…
もっと早く…気持ちを伝える事が出来てたら…
……痛いよ…心が痛いよ……
アキラ…アキラぁ……!」
その場に、泣き崩れてしまうリナ…
その日、リナの涙がおさまる事はなかった……
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