第二十三章

7/9
前へ
/302ページ
次へ
リナがいなくなり、2人きりになった俺達。 眠り続けるアオイちゃんの手を、俺はそっと握りしめる。 微かな温もりが、俺に伝わってきた。 「……アオイちゃん…… 俺、アオイちゃんばかりに気持ちを聞かせてもらって… 俺は何1つ、自分の気持ちを伝えていなかったね… ごめんね、アオイちゃん… だから今、俺の気持ちを伝えるよ」 俺はアオイちゃんを見つめながら、『あの時』言えなかった言葉を告げる。 「…アオイちゃん。 俺は君が好きです。 心から、アオイちゃんを愛しています。 ずっと傍にいるから… いつも一緒だから…」
/302ページ

最初のコメントを投稿しよう!

495人が本棚に入れています
本棚に追加