第二十四章

8/14
前へ
/302ページ
次へ
「オマエもいっそ、アオイちゃんと結婚したらどうだ?」 ニヤニヤと笑いながら、そんな事を言ってくる。 「……今は無理だな」 「今はっていうのは?」 「アオイちゃんの意識がハッキリしていない今、結婚しちまったら… アオイちゃん覚えてないかもしれないだろ? それってさ、なんか…可哀そうじゃねーか」 「なるほどな…」 カズは、ちらりとアオイちゃんを窺う。 「…早く意識が戻ればいいな」 「あぁ…ありがとな、カズ」 カズは再び、今度は力をこめてバシンと俺の肩を叩く。
/302ページ

最初のコメントを投稿しよう!

495人が本棚に入れています
本棚に追加