第二十四章

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「あ…アオイちゃん…意識が…?」 か細く、そして力ないアオイちゃんの手。 (…なんだ?俺に何かを伝えようとしているのか…?!) そして俺は気付く。アオイちゃんは俺の手を掴んでいる。そして今、俺の手には―― 「――携帯?携帯電話か?」 携帯を渡してみる。すると…… アオイちゃんは、ゆっくりと携帯電話を握ってみせたのだ! 「アオイちゃん!携帯電話がいるんだな?!」 しばらく携帯を渡したままにする。するとアオイちゃんの指が ――ぴっ………ぴっ……… ゆっくりと… 少しずつだが指を動かし、 キーを押していく――
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