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はた、と横に目をやると、いつの間にか其所には七宝と双子が。呆れたような顔で佇む子狐と、きらきらと面を輝かせてこちらを見つめる幼子の視線は、いっぺんに受けると正直痛い。
「いーぬー!」
「けんかー!!」
「だーっ!うるせえな、散れっ!!」
選手交替なのだろうか…。さっきまで自分と言い合っていたはずの彼は今、双子の相手をしている。
「いぬけんかだめー!」
「いぬって呼ぶなー!!」
「いぬー!みみー!」
「耳に触るなーっ!」
(……。)
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