♭…桜時を君と添い行く

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…誰かに問い掛けたくなるほどだ。 あれは、さっきまで自分と一緒にいた男【ひと】なのか? 目が点になってしまうくらいの違いよう。むきになって声を荒げて、まるで大きな子供のような… (…ああ…、そうか…) 「…ふっ、」 ほほえましいその光景に 思わず、笑ってしまった。 双子と犬夜叉の意外な組み合わせのやり取りに。 今までずっとうじうじと胸を濁らせていた自分に。 変わること、大人になることへこだわりすぎていた、自分に。 つかえていたものが…すっと下りたような感覚がした。 .
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