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…と、言ってみたはいいものの。
隣で寝息を立てるかごめを横目に、犬夜叉は再度ため息をついた。
(…こいつ、確かさっきまで寝ねーとか言ってたよな。)
つい先ほどまで文句をブーたれていたかごめ。だが、其の少女は今自分の渡した衣にくるまり気持ちよさそうに目を瞑っている。
犬夜叉が頬にそっと手を寄せ髪を避けるついでに一撫ですると、うにゃうにゃと言葉になっていない寝言を呟きながら再度眠りを継続させた。更には夢でも見ているのか…時折うっすらと微笑んでいる。
はっきり言って心臓に悪い。
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