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胸を濁らす思いを振り切り、慌てて前を見ると、こちらへ向かって親友が手を振っていた。
「かごめちゃん!」
「ごめんね、今行くー!」
「いきなり走って転ぶなよ。」
一言其の言葉を告げ、犬夜叉はかごめの視界からすっと消えていった。木の上にでも行ったのだろう。もしやと思うが…寝るつもりなのか。折角花見に来たというのに…。
「あっ…ごめん、もしかして邪魔しちゃったかな…」
「ううん。大丈夫、気にしないで。…あれ?何してるの?」
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