♭…桜時を君と添い行く

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うん、と頷き、彼女はぽつりぽつりと かごめにとって空白であった三年間の犬夜叉のことを話し始めた。 時々ぼんやりと空を眺めていたこと かごめを大切に思っているのは自分だけではないのだと、現実を受け止めようとしていたこと 其の中でも、しっかりと自分たちを支え続けていてくれたこと でも、三日に一度は井戸へ足を運んでいたこと 心の底では諦めては いなかったのだと―… 泣くかと、思った。 いや…無理 だった。 .
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