1◇再会

10/13

455人が本棚に入れています
本棚に追加
/42ページ
一緒がイヤな訳ではない。 本当にアンディの邪魔をしたくなかった。 休みでも朝から深夜まで机に向かっている横でどうしたらいいの? 『行ってみる?駅まで迎えに来てくれるって』 夕刻前のグリーンラインは空いていた。 『寝ていいよ』 アンディの言葉に頭をもたれかせると、すぐに眠りに入った。 … 『着いたよ』 と起こされ…景色に軽くショックを受ける。 …何もない。 多分、大部分のアメリカはこうなんだろうなとは思うけど。 『何にもないよ…』 アンディはケンタッキーの小さな町の出身。今でも静かな土地を好んでる。 『いいところだよ』 いや…確かに1日遊びに来るにはいいかも、だけど。 電話をして、程なくするとクリームイエローのお世話にもキレイとは言えない車から男性が声をかけた 『アンディ?』 『そうです』 『ケビンです。乗って』 静かな静かなキレイな道を走る。  
/42ページ

最初のコメントを投稿しよう!

455人が本棚に入れています
本棚に追加