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左手で器用に漢字までを一生懸命に書く姿を想像するだけで心が穏やかになった。
日本語も日常では困らない…どころか、そんな言葉今時使わないよって言葉を交えてた。
優奈がアンディと知り合って1年半ほど経ったとき
『アメリカに帰る』
と口にした。
大学卒業後2年間の日本。
そしてまだ、勉強を続けるらしい。
アンディは2つの選択肢を持っていた
ある企業から2年間のビジネス経営学を学び就職、日本勤務か本国勤務でも日本への出張のある選択
と、母校の大学院に戻る選択
アンディは悩んでいた
でも、優奈には判っていた。
アンディがどうしたいか…
『今』日本にいる、優奈と過ごす時間に、先にもその時間があればいいと過ぎっているだけで…
彼は大学院に戻り専攻していたを文学を続け、教える立場に就きたいはず…
アンディは忘れてる。1年半前に自分の夢を語ったこと、そう言って瞳を輝かせていたことを。
思った通り、アンディは大学院に行くことに決めた。
それをまたわざわざ手紙で知らせてきた…
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