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そして今、私はボストンの空港でアンディの腕の中に納まり
『眠たい…』
と漏らしている。
この日だけホテルを予約した。
滞在先も決めていない。
アメリカに行くと決めてからアンディは1回だけ
『じゃ僕のところでいいね』
と言った。
優奈は返事をしなかった。
アンディはそれを肯定と取っていたのだろう。
『少し眠ったら、ゲストハウス探すから手伝って』
って言った優奈に驚いた顔をして
『どうして?僕のとこじゃイヤなの?』
アンディはハウスシェアをしている。
一軒家に5人の男女の学生が暮らしている。
自分の受講とフレッシュマンへの講義、帰ってから深夜まで机に向かう。
…そんな毎日に私が一つ部屋にいてどうするの?
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