455人が本棚に入れています
本棚に追加
『アンディがいる時私は邪魔になるし、いない時は淋しいから』
そう言った。
3時間程眠ったのち新聞と睨めっこして数軒のゲストハウスに目星を付けた。
『これがいい!これどのへん?』
破格の週単位料金を見つけた。
『ここはダメ、治安が悪い』
『え~こんな安いのに…じゃあ、ここは?』
『ここもダメ駅まで歩けない』
『え~じゃあ…』
『だから僕のとこ…』
その言葉はスルーしてみた。
【じゃあ、ここは?ボストンでもケンブリッジでもないけどどこ?地下鉄のグリーンラインって?】
優奈は日本語で言った。
ずっと気になっていた。
アンディは空港で逢ってから一言も日本語を話していない。ずっと英語だ。
『何処だろ?判らない、電話してみる?』
【ん、アンディがしてよ?】
『自分でして』
最初のコメントを投稿しよう!