第二章 運命の引き合わせ

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男は瞬時に静香の腕を強く掴んだ。 「分からない人ですねあなたは…」 「離せっ!」静香は掴まれた腕を振りほどこうとしたが男の力は強かった。男はそのまま静香を川の中から引っ張り出した。 「何をするんだっ!」 静香は男に叫んだ。 「目の前で死なれるのは嫌なんです夢に出てきそうじゃないですか」 涼しげな表情で男は静香に言った。 「もし命を無駄にしようとしてるならその命私に預けて下さいよもったいない」 「…はっ?」静香は男が何を言いたいのか分からなかった。 静香の怪訝そうな顔を見て男はニヤリと笑って見せた。
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