第六章 局中法度

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「昔から近藤さんの為に剣をもち人を殺めてきました…。今まで躊躇う事なんか無かったのに…。江戸から出てきて壬生浪士という名前になり…隊士が増えるにつれて、一体私自身何がしたいのか分からなくなってきました…」 もちろん静香にさえ事実は話せなかった。暗殺なのだから…言えれば楽になれたのだろうか。 今から自分が仲間を斬る事に対して、静香は軽蔑でもするんじゃないかと…。不安も沖田にはあった。 「…悩んでると沖田さんの刀は鈍るんじゃないですか?今までやるべき事を忠実にやってきたんじゃないんですか?」 静香は沖田の隣に座った。
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