第六章 局中法度

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「私にはあなた達の気持ちや苦悩は分かりませんが。…志しってやつがあるなら…迷うことはないんじゃないですか??近藤局長の為に沖田さんや土方さんが、右手左手になれば近藤さんも心強いんじゃないかなぁ…」 「志しですか…。江戸から出てきた頃はとても強くもってましたね」 沖田は遠くをみつめながら話した。 「何故今躊躇うんですか?」 静香のもっともな質問だった。 だが答えることはできない…。 「…時がたてば分かりますよ。今答えることはできないんです。…申し訳ないんですが」 沖田が言える精一杯だった。
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