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「なっ!子供扱いしましたね今、私をっ」
静香は沖田の頬を力強くつねった。
「いたたたたっすいまへんでひた!」
沖田は涙目になりながら謝った。
「あれっ沖田さん隊服…切れてますよ」
静香は沖田の隊服、羽織りの袖をもち沖田に見せた。
確かに袖がきれいに切れていだ10センチ程度。
「あぁこれですか…先程の巡査で。長州の不逞浪士に斬られちゃいました。もちろん息の根は止めちゃいましたが」
沖田は苦笑いをしながら無邪気に笑った。
沖田は巡査に出掛けて怪我して帰ってきた事は無い。
返り血すら浴びてこなかったさすが一番隊隊長だ。 だが…こんなにも死に近い場所にいつもいるのだ新撰組の隊士達は…。
静香は無性に沖田をいとおしく思えた瞬間だった…。
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