第八章 変化

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「なっ!子供扱いしましたね今、私をっ」 静香は沖田の頬を力強くつねった。 「いたたたたっすいまへんでひた!」 沖田は涙目になりながら謝った。 「あれっ沖田さん隊服…切れてますよ」 静香は沖田の隊服、羽織りの袖をもち沖田に見せた。 確かに袖がきれいに切れていだ10センチ程度。 「あぁこれですか…先程の巡査で。長州の不逞浪士に斬られちゃいました。もちろん息の根は止めちゃいましたが」 沖田は苦笑いをしながら無邪気に笑った。 沖田は巡査に出掛けて怪我して帰ってきた事は無い。 返り血すら浴びてこなかったさすが一番隊隊長だ。  だが…こんなにも死に近い場所にいつもいるのだ新撰組の隊士達は…。 静香は無性に沖田をいとおしく思えた瞬間だった…。
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